[Armadillo:07850] Re: Fw: Re: 開発環境ATDEとArmadillo実機の違いについて

Takenoshita Koyo email@hidden
2012年 1月 25日 (水) 19:56:15 JST


竹之下です。

ご報告ありがとうございます。

> 開発環境とターゲットにインストールしたLinuxの/bin/や/usr/bin/に予め納め 
> てある
> バイナリのバージョンに差があります。
> 一例として /bin/ping の場合、
> ・開発環境は-w [タイムアウト時間の指定]  オプションを指定できますが、
> ・Armadillo実機では使用できずエラー終了します。
> 同様に、dateコマンドを-sオプション指定でシステムの日時を設定する場合、
> それぞれ受付可能な日時の書式が異なります。
> また、/etc/以下の構成もかなり違います。
AtmarkDistに含まれているアプリケーションは、実行ファイルのサイズがなるべく
大きくならないようなものが選ばれており、通常のLinux(Debian GNU/Linux等)で
使用されているコマンドとは、挙動が異なるものがあるのは事実です。
(dateコマンド等多くのコマンドはBusyBoxで実現されています。)

サイズと汎用性(ないしは共通性)はジレンマでして、ATDEと同じ挙動をするアプリ
にすることもできるのですが、そうするとユーザーランドに必要なROMの容量が大きく
なってしまいます。(それに伴い、起動時間も遅くなります。)

> これらの差異は、アプリケーションからシステムコマンドを利用する場合に、
> 環境ごとに実装とテストを別々に、二度実施しなければなりません。
> も しかしたら、我々が間違ったディストリビューションを使ってしまっている 
> のでしょうか。
> それとも、ほかの開発者のみなさんも同じような苦労をされ ているのでしょうか。
解決策の一つとして、Armadillo上でもDebianを動かしてしまうという手もあります。[*1][*2]
ROM(Flashメモリ)だけで動くようなコンパクトなシステムにしたい場合はAtmarkDistを、
汎用的な動作を重視する場合や開発初期段階ではDebianを、など用途によって
使い分けていただければと思います。

*1: Armadillo-400シリーズ ソフトウェアマニュアル 8.2.4.1. Debian GNU/Linuxを構築する
    http://manual.atmark-techno.com/armadillo-4x0/armadillo-400_series_software_manual_ja-1.7.0/ch08.html#sec-debian-build
*2: 今後発売予定のArmadillo-800シリーズは、Debianのような汎用OSが標準搭載される予定です。

(2012年01月24日 21:04), s.maruyama wrote:
> お世話になります、丸山です。
> 
> 開発環境ATDEとArmadillo実機の違いについて、問題になった点を端的にまとめ 
> ます。
> Armadillo420で開発しています。
> 
> 開発環境とターゲットにインストールしたLinuxの/bin/や/usr/bin/に予め納め 
> てある
> バイナリのバージョンに差があります。
> 一例として /bin/ping の場合、
> ・開発環境は-w [タイムアウト時間の指定]  オプションを指定できますが、
> ・Armadillo実機では使用できずエラー終了します。
> 同様に、dateコマンドを-sオプション指定でシステムの日時を設定する場合、
> それぞれ受付可能な日時の書式が異なります。
> また、/etc/以下の構成もかなり違います。
> 
> これらの差異は、アプリケーションからシステムコマンドを利用する場合に、
> 環境ごとに実装とテストを別々に、二度実施しなければなりません。
> も しかしたら、我々が間違ったディストリビューションを使ってしまっている 
> のでしょうか。
> それとも、ほかの開発者のみなさんも同じような苦労をされ ているのでしょうか。
> 
> よろしくお願いいたします。
> 
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