[Armadillo:07867] Re: Fw: Re: 開発環境ATDEとArmadillo実機の違いについて
Takenoshita Koyo
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2012年 1月 27日 (金) 18:28:28 JST
竹之下です。
> MicroSD起動の信頼性(サージなど)、実績などを教えてください。
信頼性については、いくつかの要因があります。
- microSDへのデータ書き込み中に、電源断等が起こった場合、データの一部が
失われる可能性があります。最悪の場合、ファイルシステムが壊れ、マウント
できなくなることもあります。
-> ジャーナリング付きファイルシステムを使うことで影響を軽減したり、
microSDのパーティションを分割し、重要なデータのあるパーティションは
リードオンリーでマウントする、などの対策が必要です。
- microSDの書き込みが頻発すると、microSDの書き込み回数制限に達してしまうことが
あります。
-> microSDへの書き出しを都度行うのでは無くまとめて行う、microSDカードの
ファームウェアでウェアレベリングを行っているものを選定するなどの対策で
寿命を伸ばすことができます。
実績については、私の方では把握しておりません。申し訳ありません。
(2012年01月26日 10:35), s.maruyama wrote:
> 丸山です。
>
> MicroSD起動の信頼性(サージなど)、実績などを教えてください。
>
> よろしくお願いいたします。
>
>> 竹之下です。
>>
>> ご報告ありがとうございます。
>>
>>> 開発環境とターゲットにインストールしたLinuxの/bin/や/usr/bin/に予め納め
>>> てある
>>> バイナリのバージョンに差があります。
>>> 一例として /bin/ping の場合、
>>> ・開発環境は-w [タイムアウト時間の指定] オプションを指定できますが、
>>> ・Armadillo実機では使用できずエラー終了します。
>>> 同様に、dateコマンドを-sオプション指定でシステムの日時を設定する場合、
>>> それぞれ受付可能な日時の書式が異なります。
>>> また、/etc/以下の構成もかなり違います。
>> AtmarkDistに含まれているアプリケーションは、実行ファイルのサイズがなる
>> べく
>> 大きくならないようなものが選ばれており、通常のLinux(Debian GNU/Linux等)で
>> 使用されているコマンドとは、挙動が異なるものがあるのは事実です。
>> (dateコマンド等多くのコマンドはBusyBoxで実現されています。)
>>
>> サイズと汎用性(ないしは共通性)はジレンマでして、ATDEと同じ挙動をするア
>> プリ
>> にすることもできるのですが、そうするとユーザーランドに必要なROMの容量
>> が大きく
>> なってしまいます。(それに伴い、起動時間も遅くなります。)
>>
>>> これらの差異は、アプリケーションからシステムコマンドを利用する場合に、
>>> 環境ごとに実装とテストを別々に、二度実施しなければなりません。
>>> も しかしたら、我々が間違ったディストリビューションを使ってしまっている
>>> のでしょうか。
>>> それとも、ほかの開発者のみなさんも同じような苦労をされ ているのでしょ
>>> うか。
>> 解決策の一つとして、Armadillo上でもDebianを動かしてしまうという手もあ
>> ります。[*1][*2]
>> ROM(Flashメモリ)だけで動くようなコンパクトなシステムにしたい場合は
>> AtmarkDistを、
>> 汎用的な動作を重視する場合や開発初期段階ではDebianを、など用途によって
>> 使い分けていただければと思います。
>>
>> *1: Armadillo-400シリーズ ソフトウェアマニュアル 8.2.4.1. Debian
>> GNU/Linuxを構築する
>>
>> http://manual.atmark-techno.com/armadillo-4x0/armadillo-400_series_software_manual_ja-1.7.0/ch08.html#sec-debian-build
>>
>> *2: 今後発売予定のArmadillo-800シリーズは、Debianのような汎用OSが標準
>> 搭載される予定です。
>>
>> (2012年01月24日 21:04), s.maruyama wrote:
>>> お世話になります、丸山です。
>>>
>>> 開発環境ATDEとArmadillo実機の違いについて、問題になった点を端的にまとめ
>>> ます。
>>> Armadillo420で開発しています。
>>>
>>> 開発環境とターゲットにインストールしたLinuxの/bin/や/usr/bin/に予め納め
>>> てある
>>> バイナリのバージョンに差があります。
>>> 一例として /bin/ping の場合、
>>> ・開発環境は-w [タイムアウト時間の指定] オプションを指定できますが、
>>> ・Armadillo実機では使用できずエラー終了します。
>>> 同様に、dateコマンドを-sオプション指定でシステムの日時を設定する場合、
>>> それぞれ受付可能な日時の書式が異なります。
>>> また、/etc/以下の構成もかなり違います。
>>>
>>> これらの差異は、アプリケーションからシステムコマンドを利用する場合に、
>>> 環境ごとに実装とテストを別々に、二度実施しなければなりません。
>>> も しかしたら、我々が間違ったディストリビューションを使ってしまっている
>>> のでしょうか。
>>> それとも、ほかの開発者のみなさんも同じような苦労をされ ているのでしょ
>>> うか。
>>>
>>> よろしくお願いいたします。
>>>
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>>> http://lists.atmark-techno.com/cgi-bin/mailman/listinfo/armadillo
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>> Koyo Takenoshita
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