[Armadillo:03757] Re: NANDフラッシュメモリの消去回数制限に対する考え方を教えてください

SAITOH Akinori email@hidden
2008年 12月 2日 (火) 19:15:12 JST


齊藤と申します

Toshifumi Kanai さんは書きました:
> 今悩んでいるのが、消去回数制限があるフラッシュメモリを使ってどのくらい持つのかという点です。
> 仮に1kバイトのファイルを10分ごとに書いて消去することを繰り返していった場合、どのくらい持つかというのは
> どうすればでてくるのでしょうか?


単純に書き換え回数×10分で概算値は出ると思いますよ.
書き換え回数は,USBメモリのカタログに書いてあるはず.
書き換え回数が1万回だと2ヶ月くらいですね.

ただし,
・実際はファイルを書くときだけでなくファイルにアクセスする,
 たびに last access timeを書き換えるし,ファイルを書き込む
 ,消す,というたびにinode(FAT32だったらFAT)を書き換えるので,
 inode(FAT)領域にわり当たってるところのほうが数倍の頻度で
 書き換えられます.なので,こっちが先に寿命が来るとおもいます.
・accessTimeを更新しない,モードでマウントしていると,
 また話は違う
・搭載されたコントローラに書き込み分散機能があると,
 大幅に寿命が伸びる
ってなこともあるので,個別のUSBメモリの機種と,どのlinuxの
カーネルでどのファイルシステムでどういうマウントオプションを
つけているのかがわからないと,何ともいえません.


というわけで,

・512MBのフラッシュメモリにあらかじめ1KBのファイルを50万個
 つくっておいて,それを順繰りに使う(結果として,運用が始まったら
 ディレクトリ/inode or FAT領域は書き換えない)
・noatime オプションをつけてマウントする
ってなことをすると90年はもつのではないかと.


-- 
	齊藤明紀 email@hidden



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