[Armadillo:07976] Re: ATDE でのglibのバージョンについて

崎里 直己 email@hidden
2012年 4月 6日 (金) 11:03:14 JST


崎里と申します。

GLibですが、当方では2.26ではありませんが
近いバージョンの2.24を同じ440でビルドして使えています。
ご参考になるかわかりませんが、手順を挙げておきます。

1. 古いバージョンのライブラリを削除する。
 atk, gtk+, cairo, pango, glib, libtiff, libpixman
 libpixmanを削除する際に依存関係からxserver-xorg-devも削除されるので
 このパッケージの中身を展開して取り出し、ファイルシステムに配置しておく。

2. tiff, pixman, cairo, glib, atk, pango, gtk+の順にビルド、インストールする。
 configureスクリプトを実行する際のオプションは
 以下の内容を全てのライブラリで共通として
 各ライブラリで必要なオプションは各々設定する。
  --host=arm-linux-gnueabi --build=i386-linux --diable-libtool-lock
  --prefix=/usr --sysconfdir=/etc
 またインストールの際は
 make install DESTDIR=/usr/arm-linug-gnueabi
 とする。

 ・tiff-3.9.4
  configureオプションは上記共通のみ

 ・pixman-0.19.2
  configureオプションは上記共通のみ

 ・cairo-1.8.10
  configureオプションは上記共通のみ

 ・glib-2.24.2
  configureスクリプトを実行する前に次の内容を含む
  arm-linux-gnueabi.cacheというファイルを作成する
   glib_cv_stack_grows=no
   glib_cv_uscore=no
   ac_cv_func_posix_getgrgid_r=yes
   ac_cv_func_posix_getpwuid_r=yes
  configureオプションは上記共通に加えて
  --cache-file=arm-linux-gnueabi.cacheを追加する

 ・atk-1.30
  configureオプションは上記共通に加えて
  --disable-glibtestを追加する

 ・pango-1.28.1
  configureオプションは上記共通のみ

 ・gtk-2.20.1
  configureスクリプトを実行する前に次の内容を含む
  config.cacheというファイルを作成する
   gio_can_sniff=${gio_can_sniff=yes}
  configureオプションは上記共通に加えて
  --cache-file=config.cache --disable-glibtestを追加する
  configureスクリプト終了後、makeの前に
  トップディレクトリのMakefileを編集し
  SRC_SUBDIRSからdemosを削除する


以上です。
少し前の記録を元に書き写しましたので
細かい所で間違いがあるかもしれませんが…
参考になれば幸いです。


(2012/04/06 9:43), Masahiko Mizuguchi wrote:
> 
> 竹之下さん
> 
> 回答ありがとうございました。
> しかたがないので代替手段を検討することにします。
> 
> 以上
> 
> email@hidden wrote on 2012/04/05 19:05:09:
>>> 質問1:
>>> ATDEが20120224版でバージョンUpがされていますが、そこで実装されている
> GLibの
>>> バージョンはいくつになりますでしょうか?
>> 2012/02/24でアップデートしたものは、AtmarkDistです。
>> ATDE(開発環境)のバージョンはそのままですので、(開発環境にインストール
>> されている)
>> GLibのバージョンも、そのままとなります。
>>
>>> 質問2:
>>> 2.26未満のバージョンを使っている場合、GLibをバージョンUpさせることは可
> 能な
>>> のでしょうか?
>>> メーリングリストの過去ログでは、依存関係が複雑で難しそうとの記載があり
> まし
>>> たが。
>> Armadilloシリーズ用の開発環境であるATDEでは、クロス開発用ライブラリは
>> Debian のパッケージシステムを使って管理しています。
>> そのため、GLibを含む様々なライブラリのバージョンは、Debianのバージョンに
> 依存
>> します。
>>
>> ATDE3では、Debian 4.0 lennyを使用していますので、(Debianパッケージシ
>> ステムを使った場合)
>> Glibのバージョンは2.16.6となります。
>>
>> もし、それ以外のバージョンを使いたい場合、Glibのソースからビルドすれば
>> 使えるかもしれませんが、ご指摘の通り他のライブラリとの依存関係で
>> ビルドを通すのはかなり難しそうです。
> 
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